異議申立てにより高次脳機能障害9級10号から7級4号へ昇級したバイク事故事案
損傷部位 | 頭部(高次脳機能障害) 上肢 など |
---|---|
傷病名 | 頭蓋底骨折 びまん性脳損傷 急性硬膜下血腫 右上腕開放骨折 頸椎横突起骨折 |
認定等級 | 併合2級 |
獲得金額 | 6547万円 |
手続き | 交渉 |
仕事内容 | 給与所得者 |
事故の状況 | バイク |
事故発生からご相談までの流れ
被害者がバイクで交差点に進入したところ、対向車線を走っていた相手車両(普通乗用車)が前方を注視をすることなく交差点を右折してきたために衝突し、頭蓋底骨折、右上腕開放骨折等の傷病を負いました。
治療期間は約1年半に及びましたが、完治することなく症状が残りました。その後、加害者側の保険会社が後遺障害の手続きを行い、右上腕開放骨折後の障害として4級4号が、高次脳機能障害として9級10号が認定され、併合3級との判断が下されました。
そして、加害者側の保険会社からは、併合3級を前提とした賠償金額が提示されました。
相談・依頼のきっかけ
- 自分で保険会社と交渉するのが不安
- 保険会社から賠償金の提示があったが、適正かどうかわからない
加害者側の保険会社が主張する過失割合に納得がいかない
当事務所の活動
- 医療機関に対する医療照会、医師面談、後遺障害診断書作成依頼
- 後遺障害認定に対する異議申立
- 賠償金の交渉
当事務所が関与した結果
サポート無しの場合 | サポート有の場合 | 備考 | |
---|---|---|---|
入通院慰謝料 | 190万円 | 294万円 | |
休業損害 | 387万円 | 387万円 | |
後遺障害慰謝料 | 1250万円 | 2370万円 | |
過失割合 | 60% | 45% | |
その他 | 後遺障害等級 併合3級 | 後遺障害等級 併合2級 | |
合計金額 | 3862万円 | 6547万円 |
※「サポート無しの場合」の金額は、当事務所が介入する前に被害者へ提示されていた賠償金額です。/本件は過失相殺が避けられない事案であったため、上記の金額と実際にお客様にお届けした金額とは異なります。
解決のポイント(所感)
本件は、すでに併合3級が認定された状態でご依頼をいただくこととなった事案です。
当事務所では、被害者との面談や関係資料の精査等の結果、後遺障害等級について争い余地があると判断し、被害者と協議したうえで異議申立てを行うこととしました。
その結果、当初は9級10号と認定されていた高次脳機能障害の等級が7級4号へ昇級し、全体として併合2級との認定を得ました。
また、加害者側保険会社は被害者の過失割合を60%と主張していましたが、弁護士が交渉することで45%まで下げることができました。
自賠責保険、任意保険ともに適切な賠償金を被害者にお届けし、解決に至りました。